家の解体をご依頼される方の中にはこういった希望をおっしゃられる方もいます。
「自分の家がどのように解体されるのか解体の仕方について知りたい」
といったもので何故だろうと思う方もいるかもしれません。
ご近所の方にご挨拶に伺う際に、ある程度内容を知っていないと説明も出来ませんし、近所の方から質問されてもわかりませんという回答になってしまいますよね。そんなあなたの不安を解消する為に、家の解体の仕方についてわかりやすく説明いたします。
知っているだけで安心して解体をお願いすることも出来ますよね。
家の解体の仕方について詳しく知りたい!
家の解体の仕方には業者によって多少の差はあります。
こちらは順当に作業することが出来る一般的な流れの方法をご紹介致します。
中には道路の状況や特殊な物件によって家の解体の仕方が変わることもありますので、工事を始める前に解体業者に確認しておくといいでしょう。
(1)1日かけて「養生」という作業を行います。
ようは仮囲いのことをいい解体工事中に破片が飛び散ることや、埃がまってしまい、ご近所の方にご迷惑をかけることがないように行う最初の準備になります。
中でもRC解体工事という鉄筋コンクリート造の解体工事の場合、木造建築よりも騒音が気になる場合があります。騒音の軽減をはかる効果もあるので防音シートを使いでしっかりと作業を行います。
木造建築の場合は、金属製の単管パイプや丸太を使いしっかりと骨組みを作り養生用のシートをはっていきます。
この作業が雑な業者は信用できません。また養生費が安すぎる所も近所への配慮を一切行わない場合もあるので注意しましょう。
解体業者として信頼して頂くために丁寧さはもちろん、技術も問われる作業になります。
(2)1日かけて瓦の撤去を行います。
瓦も一緒に解体できるのではないの!?と驚くかもしれません。
確かに昔は一緒に解体することが認められていたのですが現在では分別解体が義務付けられているので、解体前に1枚1枚剥がして行く作業が必要です。
瓦は重さがあるので慎重に事故などの原因とならないように行います。瓦がないお家はこの作業がなくなりますね。
(3)内装物の撤去を1日~2日行います。
建物の中にある内装物や設備も機械で壊すことは認められていません。
その為ガラスや石膏などの内装物を剥がし取り除いて行く作業が必要になります。
こちらも人の手で行うので中の範囲にもよりますが1日~2日程度の時間をかけて行います。
(4)解体作業を2日以上かけて行います。
解体作業が1日で終わることはほとんどありません。
重機の「ユンボ」と呼ばれるものを使いまわりに飛び散ることがないように慎重に行っていきます。
解体工事というとこの光景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。解体業者によっては力量が問われる場面でもあります。
(5)整地・清掃
解体作業が終わったら土の中に混ざっているコンクリートや破片などを回収し、重機を使いながら掘り起こしたりして除去作業を行います。
建物の基礎コンクリート以外の埋蔵物がある場合は別途料金がかかる場合もあります。
最後に道に散らかってしまった破片などを丁寧に片付けます。
出来るだけ原状復帰が出来るように心掛ける気配りが出来る解体業者だと安心できます。
近所の方からもクレームなどの余計な心配をしなくて済みますね。
家の形状によって解体で注意することは?
ご紹介した方法以外にも家の解体の仕方はさまざまです。
例えば、昭和50年に禁止される前に建てられた鉄筋造で築年数が古い物件の場合、
解体で一番かかる費用は何だと思いますか?
正解は「ごみ処理」にかかる必要です。
瓦屋根がついている場合、アスベストを含んでいる可能性があり、その場合の処分料金は別途かかります。見積もり時に確認しておくといいでしょう。
木造の場合はそもそもアスベストを使用していないので、こういった心配は少ないといえますが瓦を使用している場合は注意した方が良さそうです。
解体後になってトラブルにならないように、依頼する側も解体工事に関する気になる点はしっかりと聞いておきましょう。そういった質問に対して適当な返事をすること、回答がない業者には出来るだけ依頼しない方がいいでしょう。
家の解体の仕方について詳しく説明しましたがいかがでしたでしょうか。
私たちが知っているのは解体作業のうち重機で取り壊す作業だけだと思います。
解体作業は準備もあり、素材によっては別途取り外しが必要な場合もあり、専門業者だからこそ出来るものです。流れを事前に確認しておくことはトラブル防止にも繋がりますし、ご依頼者と解体業者の信頼にも繋がります。同じ解体工事と行っても請け負う会社によって近所への配慮がされないところ、価格が異常に高いなど異なる点があるので、見積もりは複数社で行い比較した上で一番納得できる業者に依頼することが大切です。